†序章†

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天使は逃げようと走り出す。 「逃げおおせると思うなよ、雑魚天使めが… 私の大事な主との時間を奪った報いを受けてもらう」 翳した手と反対の手で、相手を縛るための力を放つ。 「うぐっ!」 光りの輪が、天使の体を締め付け、動きを完全に封じた。 「さぁ、報いを受けてもらおうか…」 「う、頼む、やめてくれ! 無知になんてなりたくないっ! 許してくれ!」 「駄目だ… 一度堕ちた心は、死ぬまで元には戻らん 大人しく報いを受け入れろ」 …そして、ラグエルの力で、その天使の『時』はリセットされた。
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