はじまり

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「ハッ、ハッ、ハッ」 暗い夜道を急いでいた 俺はひったくりをしたのだ 「ハッ、ハッ、ハッ」   「ハァ、ハァ、ここまで、ハァ、くれば大丈夫だろう…」 「奪った財布の中身は…、おっ、あの婆さん結構金持ってるじゃねぇか」 「これだけあればチキンとケーキは買ってやれるな」 「よし、急いで買いに行くか」   角を曲がったときだった 車が目の前まで迫っていて、ブレーキの音と目映いライトを一瞬確認した後 俺の目の前は真っ暗になった
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