僕が猫さんになった日

使命

「クロちゃん…クロちゃん…」

…ん？お隣りのクロ子を誰かが呼んでる…。

「ほらクロちゃん。こんな所で寝てるなんて、どうしたの？」

僕は頭と背中を撫でられて跳び起きた。

「ニャ、ニャアン」
（あれ、ここは？）

あ…そうか。

僕、クロ子と入れ替わったんだっけ。

高野さん家に入ったものの、どうしたらいいのか分からなくて、ここで寝ちゃったんだ。

「ほら、早くどいてちょうだい。入れないでしょ？」

僕はトイレの前で寝てたらしい…。