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あたしのご主人様は、高野さんって言うの。
ノラ猫だったあたしは、お腹が空いて倒れそうだった。
美味しそうな匂いにつられて、フラフラと高野さん家の庭に辿り着いたのは、今から7年前。
高野さんは、パサパサの毛にフラフラの体、そしてそれでもフーッと威嚇するあたしに…
「ご飯食べて行きなさい」
そう言って、お皿に山盛りの御馳走をくれたの。
それまで出会った人間は、あたしに石をぶつけたり、汚ねぇな!って馬鹿にする奴ばっかりだった…。
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