体験

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皆を待っている間、私は手を怪我していた為テーピングをしていました。 後輩は隣でテーピングをしている私を見ていました。 時間はだいたい 5時45分 。 私のテーピングが巻き終わり、2人でたわいない話をしていました。 すると、校舎の向こうから ポタッ…ポタッ… と水が落ちる音がしました。 「なんか水が落ちる音せん?」 私は隣にいる後輩に聞きました。 「うん…なんか聞こえるなぁ…」 今度は後輩にも聞こえていました。 最初は、水道の水がポタポタと落ちているんだと思ってました。 でも、よく考えると廊下に座ってテーピングを巻いている時には、そんな音はしていなかった。 私は音の原因を調べに行こうかと思ったけど、校舎の向こうは明かりが全然なくて、怖くてその場から動けませんでした。 私達は、水の音がする方向をジッと見ていました。 すると、後輩が口を開きました。 「水の音…どんどん近付いて来てない?」 それは私も気付いていました…。 水の音が、 ポタッ…ポタッ… とゆっくりと近付いて来ていました。 どんどんはっきりと聞こえてくる水の音…。 私の心臓は 怖さのあまり、高鳴っていました。
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