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「おーと、忘れちゃいけねぇ。総、例の一件片付いたぜ」
「……」
「おぃ、どうした、総?」
「あっ!悪い。なんだ?」
「おぃおぃ、どうしたらしくねぇ」
いつになくぼーとしていた僕に、しばが不審気な声をもらす。
「ぃや…」
言えない!言えない!!この冷酷非道なマフィアの頭となる僕が、一人の女性のことでもんもんとしてるなんて!!
「!!?」
「本当にどうした?眉間に皺がよってるぞ?…あっ、今度は顔が赤くなった」
気がつけば、美影が僕の額に手を当てていた。顔から煙が…でっ…
「〰〇×¥$%☆!!」
「おぃ!?ちょっ、マジでどーした!総!!?」
僕はダッシュでリビングを後にし、気づけば自室でへたり込んでいた。
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