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「そっ、総一郎様？」
ふー、ふーと荒い息をしていた僕は、虎次の声でﾊｯと我に返った。
「あっ…ぃや…」
ちらりと美影を見ると、大きな目を丸くしてフリーズしている。
「…鳩が豆鉄砲打たれたとはこのことですね」
虎次はｸｽﾘと笑う。
何上手いこと言ってんだ。
取り敢えず……
「いや、美影、大きな声出して悪かった。一先ず傷の手当てをしよう。」
「あっ、あぁ」
．
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