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武志の実家に着いた。
結構立派な家で庭は綺麗にガーデニングされてる。
花なんか興味ないってゆうか、分からんてゆうか、見ても綺麗としか言いようがないしな。
趣味合いそうにないな。
一緒にガーデニングしよとか言われたらどうしよ。
毛虫とかおりそうやな。
てゆうか…同居はないよな?
武志?
玄関開けたら武志の母親が出てきた。
『あ、初めまして、藤本千代です』
言うの忘れてたけど私の名字は藤本。
結婚するしこの名字もここで見納めかもな。
武志の母親はニコニコしながら
『千代さん、いらっしゃい、上がって上がって』
と私を家に招き入れた。
ええ人っぽいな。
リビングに通されるとそこには武志の父親がいた。
私はまた
『初めまして、藤本千代です』
オームみたいに同じ事ばっかり言てる。
しんど。
武志の父親も紳士的で優しい感じやった。
ラッキー。
それから私と武志と武志の両親の四人で仕事の事とか、グァムの挙式の事とか話した。
武志の母親が私に真珠の付いたネックレスを手渡した。
『千代さん、これは私が結婚する時、母から渡された物なの』
だから?
『そうなんですか、綺麗ですね』
と当たり障りなく言ってみた。
『だから千代さんにあげるわね、式の時に付けてね』
え~、式の時はピカピカ光るネックレス付けたいのに、真珠って…
『ありがとうございます、大切にします、嬉しいです』
写真撮る時だけ付けたらえっか。
ニコニコ、ニコニコ。
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