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『ところで千代さん、住む所はどうするか決めてるの?』
きた!
きたきたきた!
武志?
何で何も言わないの?
ってかお茶菓子食ってるし…
しかもそれは私の分だ!
武志は甘い物好きだから…
『とりあえず武志のアパートに住みながら考えようと思ってるんです』
武志何か言え!食うな!
『まぁ、子供も産まれるのに…早く決めないといけないわね』
そうだった!
私…妄想妊娠中だった。
『ですよね…ハハッ』
これはハネムンベイビー絶対できなヤバいな。
武志が口を開く
『母さん、心配せんでも何とかするわ』
やっぱり私の武志やな。
何とかって?
同居は考えてないとか何とかあるやろ?
ないん?
それだけ?
武志の両親も私も武志の次の言葉をハラハラしながら待ったが、武志はお茶ススってた。
男は寡黙な生き物やな。
武志…今日も男らしいな。
とりあえず何も決まらないまま私と武志はグァムへ行く。
ああ、真珠のネックレス忘れたらいかんな。
サヨナラ藤本千代。
コンニチハ後藤千代。
グァム、グァム。
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