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「ん~良い人なのか悪い人なのか。」
携帯についているイルカとペンギンのストラップを見ながら、呟く。
あの後、樹さんとご飯に行って
買い物に付き合わされて
散々こき使われた。
それは21時は軽く回っていて
今日は徹夜だな、と深いため息をついた。
「ほら。」
「へ?」
「ん。」
小さな袋を渡してきた樹さん。
私には何のこと理解出来ずその小さな袋を開けた。
「…可愛い。」
そこには高そうなシルバーのイルカのストラップが入っていた。
「やる。」
「そんな!いいですよ!こんな高そうな…」
この前もペンギンのストラップ貰ったばっかりだし!
「良いから。もらっとけ!お揃いだ!」
樹さんがほら、って言いながら携帯についてるストラップを見せてきた。
にかって笑う幼い笑顔を見せてくれる樹さんに不覚にも、どきっとしてしまった。
最近樹さんのせいかなんだか彼といるときにやたら心拍数が上がることが多い。
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