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こういう時に何故現れる?成岡樹め。
「悪い、やっぱ俺急用が…。」
とか言って、私の横を通り過ぎようとした和樹の腕を思いきり引っ張った。
今、二人っきりされたらたまったもんじゃない。
気まずすぎて何喋ったら良いか分かんないよ。
「お、お久しぶりです、樹さん!今日お、お仕事なな無いんですか?」
「…まぁ、今日今月唯一のオフだから。」
『この子がさっき言ってた春菜ちゃん?可愛い~!!』
ふと横からした甲高い声。
見た目の大人っぽいクールなイメージとはギャップがあり、とてもはきはきとした、元気な子だった。
それに香水の匂いに鼻がつんとしたのが印象的だった。
「…木村、瑞希さんですよね?」
「知ってるの!?ありがと!ってかタメでしょ?敬語とか無し無しっ♪」
「……うん。」
何か、私が苦手そうな雰囲気だけど喋ってみたら意外に大丈夫、かな?
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