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「てか、春菜ちゃんの彼氏まぢかっこいいんだけどお!」
「……?」
・・・・・。
……彼氏?
ふと、横を見る。
すると、あちらも私を見ていた。
二人して頭には?のマーク。
和樹のことを言ってるのかな…?
「こいつのこと?」
私は和樹を指さしながら言う。
「こいつとか言うな。」
べしっと私が指していた指を叩いた。
「めっちゃラブラブじゃん!」
「いや、だから…」
『春菜、ちょっと付き合え。』
そう言い、私の手を掴んだ人に思わず胸が高鳴った。
樹さんに手を掴まれ、樹さんのぬくもりが直で伝わる。
そんなこと前は平気だったくせに今じゃこんなこともで体がもたないよ。
『春菜、また連絡するから!』
そう言ってきたのは和樹。
あ。今、和樹が初めて私のことを名前で呼んだ。
なんて軽く考えながらも私は樹さんの車に乗った。
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