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「あ、お久しぶりです!」
「あぁ、うん。」
「…涼、何でいるの?」
涼さんは樹さんの一言を聞くと一瞬眉間にしわを寄せた。
「お前が呼んだんだろ。しかも来てみたらいないしふざけるなよ。」
「そうだったそうだった。悪い、水樹が春菜に会いたいってうるさかったから。」
あはは、と笑ってごまかそうとしている。
樹さんは涼さんといるときはいつも以上に笑うな。
「じゃ、俺シャワー浴びてくる。春菜、覗くなよ?」
「覗きません!!!」
ニヤリ、なんて効果音が似合う笑みを浮かべ浴室に入っていった。
樹さんのあの余裕な顔をしてるのが腹立たしい。
こっちは樹さんがいるだけでいっぱいいっぱいなのに
しかも、一方的に抱きしめてきたりとかキスしてきたりとか…
キ…き…
さっきの光景を思い出して一人で顔が真っ赤になってる私。
自分、ばかじゃないの!?
こんな恥ずかしい所人に見られたら…
「平野さん?顔赤いけど大丈夫か?」
見られてました、全く何ともお恥ずかしい。
涼さんに顔が真っ赤だったのを見られ、それでよりいっそう私の顔が真っ赤になったのは言うまでもない。
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