過去

37/46
前へ
/207ページ
次へ
あのあと樹さんに家に送ってもらい 高校生活最後の夏休みが2週間ほど過ぎていった 受験生の私は毎日勉強に明け暮れていた。 あれから樹さんからの連絡が来ない ♪~♪~♪~ ふと携帯を見ると軽快な着信音が鳴った。 もしかして樹さん? 期待をして携帯を開く 着信は知らない番号からあからさまに気分が落ちた。 「…もしもし」 『もしもし?俺、和樹だけど。真緒から連絡先を聞いた』 電話の向こう側から聞こえたのは2週間ほど前に聞いた懐かしい声。 「和樹か、久しぶり」 『おう、久しぶり。突然だけど今暇か?』 「暇だけど?」 『じゃあちょっと会わない?』 .
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

460人が本棚に入れています
本棚に追加