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それから一時間後に和樹と近くのファミレスで会うことになった。
集合時間10分前位にファミレスにつき、
ファミレスに入るとそこには少し日に焼けて黒くなった和樹が手を振っていた。
「久しぶり。」
「うん、久しぶり。どうかしたの?」
「いや、別に?あの後どうなったのかなと思って。」
あのあとというのは樹さんと帰ったときのことかな?
思い出したくないくらい辛い事実を知った日だった。
でも、これからは樹さんを支えていきたい。私に出来ることががあるならなんだってする。改めてそう思うようになった。
「…別に特に何もなかったよ?」
でもそれは樹さんとの内緒な話。
だから私は嘘をついた
「そっか。なら、良かった」
「ごめんね?置いていっちゃって」
「いや大丈夫だったけど。あの瑞希?って人に連れまわされた」
思い出すだけで吐き気がする、と言いながら頭を抱える和樹。
その様子を見ると何があったのかすごく気になる。
一体、瑞希ちゃんと何があったんだろ?
「……そ、う。何か御愁傷様だね、あはは」
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