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「…あんな奴初めて見た」
「あの後、どうなったの？」
「あいつ、本当は春菜と買い物に行くつもりだったらしい。だけど、春菜が彼氏と二人で行っちゃったから取り残されてやけになったあいつは散々俺を連れ回して挙げ句の果てには飯までおごらされた。」
「……大変だったね」
「しかも、人の３倍は食べるし」
「何か私のせいで、すいません。」
人の3倍って…
どんだけ食うんだよっ！
というか、そんなに食べてあのスタイルなら本当に羨ましい
私もそうなればいいのにな
ぶにっとお腹のお肉をつまむ。
・・・。
ダ、ダイエットしよう、うん。
今流行りのバナナダイエットでも…
「おい、聞いてる？」
「あ、うん!聞いてるよっ！」
「で、彼氏と仲直り出来たの？」
「へ？」
仲直り？誰と？…彼氏？
何を言ってるんだこの人は。←
「あれ？喧嘩してたんじゃないの？」
そもそも和樹は根本的に間違っている
「あのさ、和樹。」
「何？」
「今さらなんだけど誤解を解いてもいい？」
「だから何？」
「あの人、彼氏じゃないです。私、彼氏いません。」
私には彼氏などという夢と希望に溢れた存在はおりません。←
「はあ！？！？」
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