零章

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どこかの世界のどこかの国のどこか・・・・ 『ガァァァーーーーーーーーー!!』 巨大な手、巨大な鋭い爪が襲いかかる ガキンッ!! なんとか剣で受け止めるも、その強大な力により吹き飛ばされる ドォーン!ズサァーー・・ 「ぐぅ~!! ハァハァ・・くそっ!ハァハァ・・つ、強すぎる!!」 剣を地面に突き立て、それを支えにして身体を起こし、片膝をついて、肩で大きく息をしている 「ゆ、勇者様!!ハァハァ だ、大丈夫ですか!?」 違う声がし、勇者と呼ばれる者に近づく 「    、大丈夫だよ!この世界は僕が守るから!!」 ニッと笑い、頭を撫で立ち上がる 名前が聞き取れない 「いくぞ!これが最後の一撃だ!!」 剣を地面から引き抜き、両手で握りしめ、天高く突き上げ 「光よ集え!今こそ漆黒の闇を滅っさん!!」 言い終えると、剣が光輝きはじめる 「オォォォーーーーー!!」 雄叫びと共に、走り出す 『ギガァァァーーーーーーー!!』 巨大ななにかも、共鳴するかのように、地を揺らすほどの雄叫びを上げて、向かってきた 「勇者様・・・」 違う声の主は顔の前で両手を組み、目を閉じ祈りを捧げている 一人と一体の距離が近づく 「オォーー!、光よ我に力を・・・!!」 『ギガァァァーーー!!』 光輝く剣を渾身の力で振り下ろす 巨大な手の鋭い爪を突き出す 剣と爪が交わる ガキーーーーン・・・ 白い光に包まれる 眩しくて目を開けることもできない
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