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健二には、ああ言ったが恐怖心は変わらない。
次にいつ来るかもわからないが、空は怯える毎日を想像して、とても泣きたくなった。
「俺・・・やっていけるかな・・・」
そう呟くと空は家に入っていく。
「お帰り、空」
空の母親が笑顔で出迎える。
それを見て安堵感に包まれる。
親には言えない。
心配させる訳にはいかない。
小学生の時からそれを続けるのは、とても辛い。
でもこの状況を悪化させたくない。
不安を押し込むと空は笑顔で『ただいま』と母親へ向かって言った。
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