変わる日常

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「え~……で、あるからして、我々は常に伝統ある深律学園(しんりつがくえん)の生徒であると言う自覚を持ち……」 学園の体育館にあるステージの上で、今までに何度聞かされたかも判らない話をメタボ理事長が延々と喋っている。 今は集会中。 先日、新入生の入学式が終わったばかりだと言うのに、今度はこの学園に通うにあたって注意やら心構え等をわざわざ全校生徒を集めて集会を開いている。 同じような話を入学式で話しているにも関わらずに、だ。 「ふあぁ~……」 「こら!そこ、理事長の話の途中にアクビなんぞするんじゃない!!」 「……すいません」 こんな話を延々と、しかも立ちっぱなしで聞いてるんだ。 アクビ位は許して欲しい。 つか許せ。馬鹿教師が。 まあこの通り、俺が通う《深律学園》はかなりお堅い学校だ。 校則が書かれた生徒手帳だけで普通の文庫並の厚さがあるってどうよ? まともに読んでる奴なんかいないんじゃないか? いや、いないと断言出来るね!! しかも、生徒手帳は常に携帯してないと評価が落ちるとか、酷過ぎる。 毎朝点検まであるし。
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