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フェイクが代金を払い、そのまま逃げるように店を出た
人が集まって鬱陶しかったからだ
2人は目的もなく歩いていた
友達みたい?やめてくれ
『コチラとしては早く返してほしいんだがよぅ?』
ギロリと睨むフェイクに苦笑いしかなかった
「それなんだが…アンタってハンターじゃないか?その銃はそうだろ?」
フェイクが背負う巨大な銃…ライフルを指差していた
『…だったらなんだよ?』
「そ、そう怒るなよ…アンタが行きたいクエストに俺が手伝うってのはどう…」
『必要ない』
「…じゃあ俺の分の報酬を代金の分渡す!これならどうだ?」
試し撃ち…手伝い…代金…
どう考えてもデメリットはない
あるとすればコイツの死
それだって無視すれば後味悪いだけで何も起こらない
そう考えた腹黒フェイク
『いいだろう、乗った
足は引っ張るなよ?…あ~…』
「あぁ、俺はファー
ファー・ワンガンってんだ」
ファーと名乗る青年は嬉しそうに笑って手を出した
フェイクも面倒そうに握手に応じた
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