狙撃手

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そのライフルは砂浜に設置された脚に支えられていた 大きさは標準体型である青年の身の丈ほどもあり、全身銀色に輝く 『あんなヤツさっさとやるか…』 青年はポーチから拳ほどの弾丸をライフルにリロードした 手際の良さは長年の経験、又はかなりの才を思わせる 『バァーイ、ランポス』 手のひらほどの大型の引き金を左手で一気に引いた パシュ… サプレッサーにより最小限の音を発して、弾丸がドスランポスの頭を目掛けて飛んでいく しかし、僅かに軌道が逸れて脚の付け根に当たった 当たったドスランポスは血を撒き散らしながら飛ばされる グゥ、グゥェェ…!? ドスランポスは起き上がるも、何が起きたか理解できずに辺りを見渡す しかし、見えるのは樹木と海だけ そして混乱しているうちに… パシュ… 二発目の弾丸は確実に頭に被弾…その生命に終わりを告げた
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