28人が本棚に入れています
本棚に追加
-馬車-
クエストを終えて帰りの馬車内、ガタガタ揺れながら青年はバラバラの銃のネジを締めていた
「お客さん、そりゃなんだい?」
運転手がチラっと後ろを見て言った
『これかい?ヘビィボウガンだぜ?知らないのか?』
「そんな大きなのは初めてだよ」
青年はハハッと愉快そうに笑った
『そりゃそうさな
…おっと、そろそろ降ろしてくれ』
「えっ?まだギルドじゃ…」
『街を見たくてね、武器の調整も必要だしなァ…別の入り口から入るさ』
荷物整理する青年に対して運転手は、そうかいと言って馬車を停めた
「キミはおもしろいな…宜しければ名前を教えてくれないかい?」
『俺かい?俺は…フェイクってんだ、また頼むよ』
巨大な銃を背負い、青年は人混みに消えた
最初のコメントを投稿しよう!