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「いや~スマンかった、なにしろこんなライフル扱ったのが初めてなんでな」
どかっと修理し直したライフルをカウンターに降ろした
フェイクは赤い髪を掻きあげながら不満気に言った
『オイオイッ頼むぜ…ザコ相手だからよかったものをよ…』
「だから悪かったって
修理代はオマケしてやるからさ」
『だれのせいで2回も修理に出してると思って…』
文句を言うフェイクの声は人混みからの叫び声によって消された
『この食い逃げがァッー!!』
叫ぶオバサンは鬼の形相で走ってきた…大きな包丁を持って
その前を黒髪の青年が逃げていた
二人とも凄い速度で人混みを掻き分けて、フェイクの前を通り過ぎて行った
『へっ…試し撃ちには充分かねぇ』
二人を見ていたオヤジが客の方を見ると姿はなかった
ライフルと共に…
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