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「ここが、終わり屋『ウィンターレイン』…」
一人の少年が都会の中心から少し裏通りにある小さい五階建てビルの二階に当たる部屋の前に立っていた。
少年の年齢はまだ中学生か小学生ぐらいであろう。
髪は、薄い茶色で目も髪と同じような色をしているドコにでもいる普通の少年だ、ただ違うところを挙げるとすれば右手にだけ白い手袋をしているという所。
少年は、軽く深呼吸をしてから、カチャ!と金属の薄い扉を開けた。
「すいませ~ん」
恐る恐る、中に入って辺りを見回す。
小さいビルの一室にしては少し物が少ない。
いや、少しではない。
白いカバーが掛けられたソファーとガラス張りの机があるだけだった。
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