恋心

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      ある日お忍びで王女と 隣国に出掛けた時の事。           王女が買い物をしている間、 レンは店の入り口で王女を待っていた。         すると、           「あの…。落ちましたよ?」           そう言って微笑んでレンに話し掛けてきたのは、     澄んだ緑髪(りょくはつ)の街娘。         その笑顔と声でレンは一目で恋に落ちた。           「あ…ありがとうございます。 大切なものなのに…あの… 良かったらお礼に今夜…。」         その時は思ってもいなかった…。         お互いに心が惹かれあっているのに、           お互いの立場を知ったとき。         絶望が二人を襲う事になるとは…。           「では、また夜に。」       そう言って軽くお辞儀をして去っていく彼女。          
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