誕生

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        「王様、私に提案がございます。お先にお生まれになった姫をお世継ぎにし、王子は養子に出されて、民には姫だけを見せると言うのはいかがでしょう?」       大臣が王に静かに言った。         「だっだが、それで王妃は納得するか?」       王は王妃の気持ちも考え 大臣に聞いた。         「お二人とも王宮でお育てになりましたら問題はないかと…。王子にはいつでも会えますよ。」         大臣は冷静に王の問いに答えた。         「うむ、それなら王妃も喜ぶ。」         王は大臣の提案を承諾した。           そして、民衆達には姫が生まれたとだけ伝えられた。      
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