別れ

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      五年の月日が経って。       そのまま王子はお城の中でしか 遊ぶ事を許されなかった。     姫と遊ぶ事が王子の 唯一の楽しみだった。       「レン~!」       「あっリン♪おかえりなさぁい。」         庭で遊ぶ王子を呼ぶ姫、 リンはお付きの者と城下町に 出掛けていて今しがた 帰ってきたのだ。         「リン、ジョウカマチってどんな所だったの?」         「う~ん… いっぱいお店があってね~ いっぱい人がいるんだよッ♪」         こうやって外の話をリンから 聞くのが一番の楽しみだった。      
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