別れ

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      「きゃっ!」           姫の横に大きな男性が 立っていて姫の腕を掴んでいた。         「レン!」         大きな声で名前を呼んで 小さい腕を必死に王子に 向けて伸ばす。           王子は、いきなりの事で 状況が飲み込めずにいた。   だが、必死のリンを見て体が動く。           「リン!!リンを離せッ!」           そう言って姫の腕を掴んでいる男に飛びかかろうとした。           するとレンを 大柄な男が抱き上げる。           「やめろッ!離せッ!!リン!!」         「レン!!」           庭に二人の必死の叫びが 悲しく響き渡る。          
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