出征兵士を送る歌

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「酌をしてくれないか?酒はこれから呑めなくなる。」   そう言ってぐい呑みを差し出した。   「どうぞ。」     妹に注いでもらった酒を 一気に飲み干した。       「それで…最近、男とはどうなんだ?」   「なんです?いきなり…」   「お前も年頃の女だ。結婚も考えているだろう。」     妹は、この時代に珍しい、恋愛をしている。見合いではなく、本気で好きな人と結婚しようとしている。     「えぇ、まぁ…いずれは…」   照れた表情には色気があった。 男がいる女は綺麗だ。 だが、どこか寂しい顔だ…     「そうか、安心したよ。これなら心置き無く戦地にいける。」     「フフッ安心してください。」           ―――――――――
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