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  「頼もしい限りだ。……君のような後輩をもって、俺は幸せだな」 顎髭をさすりながら頷く先輩社員。 「しかし、だ。それはそれ、これはこれ。いくら君にやる気があるといっても、今日で三回目だ。身体も慣れてないだろうし、適度に休憩は入れていかないとな。でないと、ここぞという時に体力がもたないぞ?」 彼の善意からきているだろう言葉を、女性社員はこれ以上拒否はできないと悟る。 「……ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、あと一件だけ入力してから休ませていただきます」 「うん、それがいいだろう。じゃあ、さっさと済ませるか!」
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