第一夜

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「ぐはっ!?」 衝撃 視界が反転する 一瞬、青い空が視界に入る が、次の瞬間に視界は黒く染まり 体には浮遊感 混乱した頭で、「あぁ、気絶するな………」という事がわかった、その時 黒く染まる視界の中 おおきなおおきな 白い丸 ――――あれは、月? ――――人間は気絶すると宇宙遊泳が出来るらしい 「うおおおお!?」 飛び起きる 「………ドリームか………」 いや 「………ここ、どこだ?」 こんなデカいベッドに入った覚えはない それ以前に、さっきまで外にいたよな、俺 と、いうか……… 「………豪華だなー」 なにここ、王室? 「………」 とりあえず、窓から外を見てみない事には (うわぁ、絨毯もふかふかぁー) 沈む沈む 「ん?もう夜か?」 体内時計は完全に日中なのだが 窓の外から見える空は黒い 「あ、すげぇ星が見え………!?」 窓から見た景色は 「な」 人が豆粒程の大きさにも見えない 「な」 眼下に見えるは大きな門 「な」 それを囲むように流れる川 「な」 瞬間的に理解した 「な………」 ここは……… 「なんぞこれえええええええ!?」 大きな大きな、お城であった 「え?え?何コレ、え?」 超混乱 「………え?」 状況を確認しよう 「えーと………」 いきなり、こんな知らない場所にいるって事は、アッパーカットのくだりはあってるんだよね? 「………あの銀髪ロングのねーちゃんと………」 金髪ツインテの子供……… 「………で、ここはどこだ?」 窓からの景色は 「………高いなぁ」 こんなの、観光タワーレベルだぞ 「………城、だよなぁ」 門とかあるし、上から見てもわかるくらいに城 それも、西洋の 「………夢の国………ってオチも………ないよなぁ」 どこにもアトラクションなんて見あたらない 「………人多いなぁ」 城下町、ってやつ? 「………俺好みの町だなぁ」 川と町が綺麗に共存し、川には小さな小舟も見える………ヴェネツィアのような町だな ただ、ヴェネツィアとは違い透き通った、綺麗な川だという事がここからでも確認出来る 「………いいな、ここ、どこだろ、将来住みてぇ」 「ふふっ、将来と言わず、今から住めますよ」 「!?」
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