十二夜

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「………そんな効果があったの?天使に?」 「まぁね」 「………何故それを先に言わない………?」 「………」 目をそらす。 「………忘れてたな?」 「………まぁ、若干、頭の隅っこの方に追いやられてた感はなきにしもあらず………」 「それはつまり………過去に、同じ存在である私を産んだ時………私に神威を宿した、私との初Hの時の事を………?」 「………どーして、君はそう変な所鋭いのかしら」 「製作者に似たからね!」 「わあい!」 「このバカっ!」 蹴。 「いや………もうホントスイマセンでした、あの時の超かわいいユニさんの事忘れるなんてホントもうどうかしてました。でももう思い出したから許してくださいお願いします」 腰ひっくぅ。 「最っ低!信じらんない!フツー忘れる!?私の初めてだったのよ!?私がどれだけ………どれだけの想いでシュウと身体を重ねたと………!////」 「うん………いや、もーホントに可愛い………というか、愛しかったです。はい」 「ぅ、ぐっ………!////」 「一挙一動全て思い出しました、脳に刻み込みました、もう忘れません」 「っ………そ、それもそれで、恥ずかしいような気もするけど………////」 結局どっちだよ。 「微妙な所で、励那もお前と同じ反応してたよ。血かなぁ………?」 「うぅ………母娘共に犯されてしまったのね………////」 犯すて、犯すっておま。 「………この場合、上位の存在に生まれ変わるのだから、浄化とか、淘汰とかの方が………なんか、犯す、だと俺が汚いみたいじゃない」 「頭の中は汚いじゃないのよ」 「いじめんなー!神様いじめんなー!汚いんじゃないやい!純粋すぎるだけだ!泣くぞーおらー!」 なんて落ちぶれた神だろうか。 「だいたい、他者を身体に侵入させる時点で、それはもう犯すって事でしょう?だから、種付け以前の挿入の時点で、『犯す』という行為は完了してると思うよ?」 「む、正論」 てゆーか、何を真面目に話してんだ。 「あ、あと吉報」 「む?」 「緋沙ちゃんの直兎就任、内定出たよ」 「………内定なんだ?」 「お勤め開始はまだ先、その前に研修だってさ」 「………あぁ、そう」 何そのリアル社会人。 「目ぇ開いてからは、魔術の負担が減ったらしくてね、運動能力がぐーんと」 「あぁ………まぁ、でしょうな」 「ちゃんとお祝い言わなきゃダメだよ?」 「ん」 ………またパーティーとかやるんだろうなぁ。
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