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で。
「だってさ」
「へぇ………おめでたいですねぇ………」
だいぶ回復した励那。
が
「ぅ………」
ぐらん、と励那の上半身が力を失い、傾く。
「っと………大丈夫か?」
それを支える。
このように、励那の身体に掛かる負担はまだまだ大きく、ベッドから起き上がるのがやっと、と言った所。
「まだ、最後に大きな波があるからな………ユニの時もそうだったけど、最後が一番大変らしい」
「ゔ………あれよりもっとキツいのですか………」
「………頑張れ、俺がついててやるから」
「それは、心強いです………////」
こてん、と、俺の胸に身体を預ける励那。
この恋人っぽい行動こそ、身体を重ねた………いや、そんな事ねぇか。
「………好きなだけ甘えるがいいさ。好きなだけ、甘えさしてやるから」
「………はいっ………////」
「………ただ、なぁ………」
「………?」
「神がさ、人間の姿をしてるのは、人が神を真似たのか、神が人を真似たのか………どっちだと思う?」
「………ぇ?」
「わかるか?励那」
違う生き物なのに、何故神は人の形をしているのか。
それは、神を宿す物、依代に、人の生贄が使われてた、とか、そういうレベルでの話じゃなく。
「………えぇと………人は、いつだってヒーローを求めますよね、自分じゃない、誰かを」
「うん」
「だから、人は、人の形をした、人の枠を超えた何かを求め、それが結果的に神様になったのかと………だから多分、シュウさんが人の姿を真似たのかなー………とか」
うむ。なかなかに良い、きちんと考えた答えだ。
「半分正解、人の心理、そこは合ってる。だけど、答えは外れ。正解は、神が先でした」
「え………そうなんですか?」
「元々、俺は形なんてなかった、ただの『意思』と『力』と『知性』をひとつにした、『神威』という存在そのものだった」
「………そんな事も言ってましたねぇ」
「うむ。で、その状態の己を複製して、ミウとヒナが産まれ、それと同時に『複数』という概念が産まれた。宇宙すら出来て無いのに」
「へぇ………」
飛躍したなぁ、話が。
「となると、次は『個性』や『違い』が必要。でも元は同じ存在なのだから、適度に共通した部分も必要だった」
「………それらを求めた結果が………?」
「その通り、人間の姿だ」
神様デザイン。
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