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病人は寝かした。
厳密には違うが、症状的には風邪。というか、たんなる熱なので、まぁ病人と表す。
で、まぁ、病人が寝てる裏で神様は何してるかっつーと。
「それっ」
「「あー」」
「今日も激しいなぁ………」
ユニの、神那と神流への剣術指南は、未だ続いていたワケで。
「はわー………」
「緋沙もやる?」
「し、死んじゃいますよぉ………」
「いやぁ、メガネ外して、身体強化に魔術使えば、案外いいトコまで行くんじゃねーか?」
「そんな事言われても………」
「………ま、緋沙が戦ってる姿は想像つかないしな。忘れてくれ」
緋沙と一緒に、観戦中。
「訓練はどうだ?うまく行ってる?」
「はい、皆、良くしてくれて………今はまだ、皆さんの胸を借りる形ですけど、近いうちには、必ず、指示を出す側として皆に認められるよう………頑張ります」
「ん。その意気や良しw」
「っ////」
わしわしと緋沙の頭を撫でる。
「んじゃ俺は、神那達が帰ってくるまでユニの相手を」
「はい、私も、訓練に戻ります。頑張ってくださいね?」
「お前も、な?」
「はいっ♪」
と。
まぁ、平凡な生活をしているワケだが。
「どう思う?」
ユニのハンマーの棒の部分と、俺の刀でのつばぜり合いをしながら、ユニと会話をする。
「おかしいね。いくらなんでも、あんなデカイ物体、神威以外で存在しようがない」
デカイ物体とは、言うまでもなく、ミヅキ正面にあるアレだ。
「現時点で、神威を持っているのは俺とミウとヒナ。そしてお前と、励那が加わったワケだが………あぁ、あとミヅキの動力もか」
刀を振り抜き、ユニを吹き飛ばす。
「アレだけデカイ物体だから、さすがに、ミウかヒナの神威くらい、感じるハズなのにね………」
落下の勢いを利用しながら、ハンマーが振るわれる。
それを、回し蹴りの足を頭上で止め、足の裏で受ける。
「考えられるのは、お前と同じく、アレの内部構造がバカ広いか………それか、広いどころか、この宇宙とは別の世界なのか、か」
ハンマーを軽く蹴り、ハンマーごとユニの腕を上げ、胴を表にさせる。
その瞬間、互いに武器を手放す。
「内部に向けての結界なら、こっちには神威来ないんじゃ?」
「その結界自体が神威なら、そんな事は無いよ………っと」
拳打の繰り返しの末、ユニの目の前で拳を寸止めした俺に軍配が上がった。
「じゃあ、なんで?」
「………うーん」
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