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「………さて」
「………」
「ユニ、飛距離は?」
「200km程」
「………200kmを、三十分………か………うーん………遅いなぁ………」
吹っ飛ばされた神流が城に戻ってくるまでの時間。
「………」
しょんぼり。
「まぁ………進歩はしてる。評価もする。だけど………いまひとつ、こう………な?」
「はい………ごめんなさい………」
ゔ、罪悪感。
「………魔法も神威も。その時の精神が重要な要因だ。………何か、悩みでもあるのか?」
「っ………」
………あるのか。
「………何だ?」
「い、いえ………こんな事、言えません………」
「言え」
「だ、だからっ………!////」
「言え」
「言えませんっ!////」
「なんで」
「っ………こんな、汚い感情を抱いていると知れたら、シュウさん、きっと私の事………嫌いになりま゙っ!?////」
すぱこーん。
からの。
「んっ………!?////」
むちゅー。
「おまっ………ぶん殴るぞマジで!」
殴ってる。もう殴ってる。
頭スパーンて。
「………っ………!////」
「あ」
泣く。
「っそ、そん、なっ………!たたっ、た、叩く事っ………!////」
「う、ぁ、ゃ、その………ゴメン………」
「っふ、ぅ………ううぅうぅ~………!////」
きゃーマジ泣き。
「あ、ああああ!か、神流!ゴメン!マジでゴメン!大丈夫?大丈夫か?マジで、マジで今のは俺が悪い!ゴメン!」
泣く子は嫌い。でも泣かせる奴もっと嫌い!
「ぅっ、ふ、うぅぅ~………!////」
「………っ」
抱き。
「わた、私っ、シュウさんの事っ、大好きでっ!私、わ………ぅ、うぅぅぅ~!////」
「あー………うん。ちょっと、自分本意すぎたな………ゴメン」
「それでっ………励那がっ………!////」
「………あー」
嫉妬………では無いにしろ。
「こんなの………こんな感情、全然綺麗じゃないです!こんな、こんなのじゃ、私………シュウさんと一緒にいる資格なんか………!////」
「………」
猛省。
確かに、ミヅキ含む、俺側の軍勢の事を、綺麗と言い過ぎていた所があったな、最近。
「………大丈夫だよ。散々、俺が綺麗だの純真だの言ってるユニだって、今まさに嫉妬中だしな、お前に」
「ぇ………?////」
「本人バレてないつもりだけど、今そこの柱の裏で思いっきりほっぺ膨らましてる」
「!」
びくんっ。
「………な?」
目の前にいたのに、ユニほったらかして神流といちゃついた所為だが。
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