十二夜

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「………大丈夫かー」 「「かろうじてぇ~………////」」 増えた。 「神様ベッド占領されてマジ肩身狭い」 何故自分のベッドで休ませないのか。 いやまぁ、俺のベッドが一番良いベッドだからなんだけどな? 「………うむ………まぁ。善哉善哉。頑張れ二人とも。天使になる為にー」 その先には確かな永遠があるワケで。 俺との、永遠の愛とか命に魅力を感じる事が出来るならば、それはきっと、このうえなく素晴らしい物なのだろう。 「「ゔ~………////」」 感じれた人達。 「………喜べよ。今の俺は、お前らの事がこの上無く愛しいんだ………光栄なんだぞ?」 「「………はぃ………////」」 「………お前らのおかげで、俺はまた、それだけ神威を使う事が出来る………世界を、ミウとヒナを、助ける事が出来る………ありがとうな?」 「シュウさん………////」 顔が赤いのは熱だからです。念のため。 「お礼を言いたいのはこっちの方ですよ………////」 「お礼言う暇があったらさっさと治せ。以上」 身も蓋もロマンも何もねぇな。 「「………はいっ………♪////」」 「………さーて、んじゃ。俺はユニのご機嫌取りでもしてくるかぁー………」 全力で笑『顔』。 だが、『笑顔』では無い。 「………いや、別に。賛成なんだけど、天使が増える事については………」 「………ありっ?」 今日のユニさんはメガネ&髪上げ+Yシャツにジーンズ。 ………良い。 「………別にさ、シュウが、皆に対して愛があるなら………私はいいんだよ?許せないのは、愛が無いのに甘い言葉を吐いて、虚実の愛で信頼を得る事………わかる?」 「………ん」 「シュウがちゃんと、愛し、愛されているのなら、何してもいいと思うよ。私は」 「………うす」 許可いただきました? 「………それに、なんかすごく嬉しそうだしね。シュウ」 む。バレた。 「………天使になるかどうかを決めるのはさ。論理的思考じゃダメなんだ」 「?」 「なにせ永遠だ。話が大きすぎて。良し悪しの計算が出来なくなるからな………だから、天使になるか決めるのは、本心。本能。純粋な気持ちになる」 「………あー」 「その結果がコレだ。お前もアイツらも、ただ俺を愛して、永遠を生きる決心をした………」 「………うん」 「………男として、これ程嬉しい事はねぇよ。どれだけ生きても………」 ホントに。
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