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「ゴメンねー神那、またコイツバカな事言って」
「え?………ぁ、うん………」
そもそも言葉の意味を理解してないワケだが。
「だ、大丈夫ですか………?」
ユニの後ろから出てくる緋沙。
「おぉ。どうした?緋沙」
即抱きしめる。
「いえ、あの………////」
「ん?」
「緋沙ちゃんが直兎になるなら、名前改名しなきゃ、って話になってね。ほら、直兎って名前の最後が『な』じゃん?」
「………あー」
あったねそんな設定。
「だから、緋沙も、直兎になるなら名前の最後が『な』じゃなきゃなー………って」
「ひさ………ひ………………………ヒナ?」
「「「「………」」」」
空気が固まった。
いや、まさか………なぁ?
「「「「 」」」」
沈黙。
「………あっ!あのっ!////」
おぉ、緋沙が沈黙を破るか。
「ど、どうした?緋沙………」
「ひ………緋沙を残したまま、その後に『な』を付ければいいのでは………?////」
お
「………ひさな?」
「漢字どうなんだろう………?」
「志那」
「御意」
漢字辞典を持って現れ、渡して消える。
居るんです。仕事してるんです。ただあまり表舞台に立つ人じゃないだけなんです。
「んー………緋沙は残して………無難に那とか奈かな?ひらがなの『な』の草書体と変体仮名ですし、これなら意味としてもおかしい所は無い………というか、この二つの漢字ならば『意味』が無い。元の名前を損なう事も無いんじゃないですか?」
Google調べ。
「………無難すぎねぇ?」
神様いまひとつ面白さを感じない。
「緋沙ちゃんの名前をどーしたいんだお前は」
「………どうされたい?」
「え?」
「「本人に聞くの!?」」
「………ふ………普通が一番………かなー………なんて………」
「ん、わかった。そして決定した」
「「「早っ!?」」」
「発表は………どうせ着任式か何かやるだろう?その時までのお楽しみ、って事で」
当選者の発表は賞品の発送を以てお知らせします。みたいなノリ。
どんなノリだ。
「志那」
「御意」
漢字辞典返還。
「でも………ひさな、って、微妙に呼びにくいから、略称として緋沙って呼び続けると思うの。俺」
実際初めて緋沙と出会った時はものっそいペースで名称が略されていったしな。
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