十二夜

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「にしても………平和だなぁ………」 「そうですねー」 神那の訓練はユニにバトンタッチ。 余った緋沙は、訓練したくても神様に抱きしめられてるから動けない。 で、諦めた。 「………あったかいなー………」 抱き締めた緋沙は、とてもぬくい。 「もうそろそろ冬ですけどねー………」 月に来たのが夏だから………結構経ったよなぁ……… 「………半年前の私に今の私を見せても、多分、信じてはくれませんね………」 「あー………俺も」 半年前までは、ただの一般高校生だったワケだし。 「こんなかわいい彼女がいるんだからなぁ………幸せ者だやね」 「ぅ………////」 「………しかも、超ラブラブ」 「っ………////」 「………」 撫でっ。 「ぁ、ぅ………っ////」 気持ち良すぎてたまらんです。みたいな顔の緋沙。 かわいい。 「にゃ゙ー!」 「「おー」」 今日も神那は空を飛ぶ。 「………研修、行く?」 「………そうですね。そろそろ………」 「ん、行ってら」 解放。 「はいっ………行ってきますっ♪」 究極に可愛いスマイル。 「でやーっ!」 空飛ぶ神那。帰還。のち着地。 「おぉう!?はえぇな!?」 神那、上達。 「はっ………は、ふ、ふは、ふはは………ぃよっっっし!////」 息切れしてらっしゃる。 「………どうした?神那。イヤに早いな………」 「はい!なんていうか、その………突き抜けました!////」 「は?」 何を? 「あ、はははは!あはははは!負けないもん………負けないもーん!別に神流に先越されたとか、全然思ってないもん!思ってないもぉーん!思って………無いですからね!?////」 「………はい」 神那が壊れた……… 「………ユニぃ………」 「………シュウが悪い」 ですよねー。 「神那………えっと………………あ、あぁ!越されて無い!越されて無いぞ!むしろ、強くなった事で神流より一歩リードだ!恋も修行も!」 そうとしか言えない。 「ですよね!?私っ………私、シュウ様と近づけましたよね!?////」 「あぁ!」 「………~っそんなワケ無いじゃないですかー!////」 「はい!?」 逆ギレだよこの娘。 「うわぁぁぁん!////」 「「おぉー!?」」 四つん這いで泣き崩れる。 「ま、マジ泣きかよ………てゆーかお前………酒くさっ」 どこで飲む機会が? ………まぁ、上達したのは事実だし、怒るのはやめてやるか………
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