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「にしても………平和だなぁ………」
「そうですねー」
神那の訓練はユニにバトンタッチ。
余った緋沙は、訓練したくても神様に抱きしめられてるから動けない。
で、諦めた。
「………あったかいなー………」
抱き締めた緋沙は、とてもぬくい。
「もうそろそろ冬ですけどねー………」
月に来たのが夏だから………結構経ったよなぁ………
「………半年前の私に今の私を見せても、多分、信じてはくれませんね………」
「あー………俺も」
半年前までは、ただの一般高校生だったワケだし。
「こんなかわいい彼女がいるんだからなぁ………幸せ者だやね」
「ぅ………////」
「………しかも、超ラブラブ」
「っ………////」
「………」
撫でっ。
「ぁ、ぅ………っ////」
気持ち良すぎてたまらんです。みたいな顔の緋沙。
かわいい。
「にゃ゙ー!」
「「おー」」
今日も神那は空を飛ぶ。
「………研修、行く?」
「………そうですね。そろそろ………」
「ん、行ってら」
解放。
「はいっ………行ってきますっ♪」
究極に可愛いスマイル。
「でやーっ!」
空飛ぶ神那。帰還。のち着地。
「おぉう!?はえぇな!?」
神那、上達。
「はっ………は、ふ、ふは、ふはは………ぃよっっっし!////」
息切れしてらっしゃる。
「………どうした?神那。イヤに早いな………」
「はい!なんていうか、その………突き抜けました!////」
「は?」
何を?
「あ、はははは!あはははは!負けないもん………負けないもーん!別に神流に先越されたとか、全然思ってないもん!思ってないもぉーん!思って………無いですからね!?////」
「………はい」
神那が壊れた………
「………ユニぃ………」
「………シュウが悪い」
ですよねー。
「神那………えっと………………あ、あぁ!越されて無い!越されて無いぞ!むしろ、強くなった事で神流より一歩リードだ!恋も修行も!」
そうとしか言えない。
「ですよね!?私っ………私、シュウ様と近づけましたよね!?////」
「あぁ!」
「………~っそんなワケ無いじゃないですかー!////」
「はい!?」
逆ギレだよこの娘。
「うわぁぁぁん!////」
「「おぉー!?」」
四つん這いで泣き崩れる。
「ま、マジ泣きかよ………てゆーかお前………酒くさっ」
どこで飲む機会が?
………まぁ、上達したのは事実だし、怒るのはやめてやるか………
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