十三夜

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ソレに罪悪感を感じるから、俺はお前らを巻き込みたくなかったんだけど。でも、こんな言われ方したら……… 「………ありがとな。緋沙」 「ぃ、いえ………////」 ………そういえば、目の開いた緋沙にも、大分慣れてきた。 緋沙は、皆の事を見ては「美人だなぁ………」と言って、その度に皆に気に入られている。 素でやってんだから恐ろしいよなぁ……… まぁ、緋沙も同じくらい美人なんだけどもさ。 いや、嫁補正では無く。 というか、未だ月に来てから、美人以外見た事が無い。 まず、神流と励那がミウとヒナと似て、びっくりするくらいの美人さん。 遠回しにミウとヒナが美人と言っているのだけど。まぁ女神だし、美しくないワケが無い。 で、ユニは、ヒナとミウを足したような顔をしてる。 そのユニの子という事は、やっぱり、美人ばかりなのだろう。 「………んふ」 「ぅ………?////」 改めて、美人に。しかも、揃って俺の事が大好きな美人達に、囲まれてるという事を喜ぶ。 「んっふっふっふー♪」 若干気持ち悪い。 「出来ましたよぉー」 「ん」 久しぶりに、励那のご飯! 「いやぁ………やっぱコレよねー………美味し」 「照れますねぇ………」 天使になっても、励那のご飯は美味しいまま。 むしろ更に美味しくなったと言えよう。 「新しい身体はどうだ?」 「いやぁ、健康も健康。体調良すぎて、自分でもびっくりですw」 「さよかw」 笑顔は伝染すると言うが、今まさにソレ。 美味しいご飯にめでたい出来事とくりゃ、笑顔にならないワケが無い。 「耳無くなったけど………意外と、皆違和感なく接してくれて、なんか、安心しました………」 「ま、俺やユニが居たしな。ウサミミ無くても、大して違和感感じなくなったんだろう」 「あー」 「神威の使い方、わかるか?」 「………ぁー………元々魔術や魔導はあまり得意ではなかったので、あまり………」 「まぁ、非戦闘員だしな、お前………ぼちぼち学べばいいさ。とりあえず神威使えたら、大抵の事は出来るから………ちょっとずつ、練習していこうな?」 「はいっ♪」 「………あぁ、そういえば、これをお前に渡さなきゃな」 どこからか取り出したのは。 「? これって………」 指輪。 「………えっ………と………」 「………左の薬指な」 「………そ、それってやっぱり………!////」 「………まぁ………うん」 そーゆーイミ。
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