十三夜

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「なワケだから神流、バカンス(笑っていい)の為にも頑張って天使になるのよ?」 「よ?と言われましても………」 「………」 撫でっ。 「………なんで撫でるんですか………」 「さぁ?かわいいからじゃない?」 「ぅ………////」 「またそーゆー事言う………」 「シュウはもーちょいそーゆー発言に有り難みを持たせた方が良いと思うの」 「「うんうん………」」 「えー………そんな一斉に頷かれるほど?」 ユニと励那と神流。そして俺。 神流はまだだけど、神威所有者達。 「仮に、私達がシュウと同じくらいのペースでシュウを誉めちぎったら、シュウどうなる?」 「………死ぬな。嬉し恥ずかしさで」 「………わかってるじゃないですか………だったら………」 「でも、お前ら俺褒めれるか?そんなハイペースで」 「「「ぅ////」」」 「できないよな?」 「「「うぅぅ~………!////」」」 「いぇーい、俺の勝ちー」 勝ち負けの基準不明。 「ムカつくぅ………っ!////」 「仕方ないじゃないですか、恥ずかしいものは恥ずかしいんですからっ………!////」 「うぅ………経験と心構えで完全に負けてる………////」 こーゆーのは経験とか心構えじゃなくて、ただ恥を捨ててるだけ。 「………むー」 頭の上でぶんぶんと空を切る励那の手。 「そんなに気になるか?ウサミミ無くなったの」 「ついでに言うと尻尾もですね………元々耳は垂れ気味だったんで、あまり気にはならなかったんですが………無くなってみると、それはそれで………」 「………付けるか?神威使って同じような物複製出来るけど………」 便利ねぇ。 「うーん。それもそれで、なんだか天使になった事を蔑ろにしてるようで………ほら、耳を使ったテレパシーも出来ないですし………」 「………あぁ、あったねぇ、そんな機能」 「基本的に兎は几帳面ですからね。あまりにも忙しくて、且つ想定外の事が起きない限りは、テレパスなんて出番無いです。こちらから送信すると体力使いますし」 「ふーん………まぁ、俺との連絡はいつでも取れるし、大丈夫だろ」 「………基本的に、離れる事も無いですしね………////」 「む」 四六時中傍に居ると? 「………」 頬にキス。 「////」 ………新婚だなぁ………
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