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「はい先生。質問があります」
「はいどうぞゆーなん」
生徒ってナリじゃないけどな、癒治は。
「………私はなんでこの場に呼ばれたんだ?」
「んー?そりゃ、アンタ月のメカニックだし?」
「………」
「月に技術こそ与えてやるものの。その技術を浸透させるのは俺じゃあない」
「………その役目を、私がするのか………」
「うむ。これから神の技術力をみっちりこってりとお前に教え込む。手取り足取り乳揉み」
最後。
「………マジで?」
「まじまじ」
「………めんどくせー………」
「うおい」
「勉強。嫌いなんだよな、私」
月一の頭脳の持ち主がか?
「お前………月の賢者じゃなかったんかい」
「そりゃ、努力したからなぁ。………でも、当の昔に充電切れなんだよ」
「………」
言われてみたらそんな感じもする。
「………お前………なぁ………」
「………けど、私は賢者である前に、一匹の雌だ」
「あ?」
「………恋する………な」
「………ぁ………」
………そゆ事、ね………
「………期待、させてもらうぞ………?////」
「………ユニも一緒だけどな。………まぁ、いい。任された。お前の期待には、必ず応えよう」
「んぅ………?それをお前が自分で言うって事は、ユニが一緒じゃないといけない理由があるのか?」
「「まぁねー」」
「格納庫兼資材庫兼演算機………って所かな?」
「それと、俺の専用機も兼ねてるからな。ユニは」
「専用機?」
「神威の宿ってる今でこそ、天使というひとつの生命になってるが、もともとユニは人と機械のハーフ。最初に姿を表した時だってそうだろう?」
「そん時は私って気付いてなかったけどね。シュウ」
「ゔ………お前だって、寝ぼけてて俺の事どころか、自分の元の姿すら忘れてたクセに」
「………」
………
「「おあいこ」」
決着。
「まぁ、つまりだ。俺にとっての神威増幅機は、ユニが務める。その心は100×2から100の2乗。100の戦力ふたつから、10000の戦力がひとつに」
「………なんで2乗になるんだ?」
「んー………ほら、神威って、魔法や魔術以上に精神状態に影響されるからなぁ………」
「………つまり?」
「………まぁ、好きな人が傍にいりゃあ、元気百倍?で、俺もユニも神威持ってる戦闘要員だから、100倍×100倍」
たんじゅーん。
「………」
「………ちなみに俺は数学が嫌いだ」
「だろうな」
失礼だなおい。
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