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結局、皆揃って卵観察。
あ、紫子はどっか行った。
「シュウ、何読んでんの?」
あまりにも暇なので読書。
「んー?人の無意識に訴えかける強制認識について」
あら、珍しく真面目。
「「??」」
「………ほら。今更お前らに言う必要は無いけどさ。お前ら以外のヤツに、「私神様なのよねフフン」って言った所で………信じるか?」
「………ぁー」
「………まぁ、そうですねぇ………」
「そこで、神威を使って洗脳して、強制的に俺の存在を認めさせよう。ってのが目的」
「「洗脳………」」
あからさまにイヤそうな顔だなオイ。
「お前らがそんな顔するのもわかる。だからこそ、無意識に訴えるんだよ」
「無意識?」
「火は熱い。人間は息をしないと死ぬ。人は魔法を使えない………etc、人が意識せずに理解している事象。そこに、俺は神様だという情報を差し込む。すると、まぁ、すんなりと俺が神様だって事を認めさせれる」
「ほえー、なるほどなー………」
「ま、俺がまた人間と過ごす………そんな機会、あるとは思わないけどな………二の舞だし」
そもそも今の状況は、人間と死に別れる寂しさの所為だったワケだし。
「もー………まーたそんな事言って………!」
「そういう事言うのやめましょうよぉ………」
「………」
コイツらは、言葉の真意を考えようとは思わないのか?
「………死に別れる事も無く、永久に愛し合えるお前らに救われたからこその発言なのだが………?」
「………うそつき」
「な゙」
何を根拠に
「………本当にそう思ってるなら、シュウさん、そんな寂しそうな顔しませんよ………」
「っ………」
そこまであやふやな根拠を言われると、逆に反論に困る。
………いや、困ってるんじゃなくて、反論出来ないのか………
「………なんでそう、確信突くのが上手いかねぇ、お前らは………」
びっくりしちゃうわよ。もう。
「ミウとヒナっていう、誰から見ても、この上は無い、って程完璧な女の子が傍にいるのに、私産むくらいだしねぇ………この欲張りさんめっ」
………こいつ今俺の事バカにしてねーか。
「アイツら胸の大きさ普通なのよな」
大きめだけど、大きめってだけで、大きいワケじゃないし。
「あぁ、だから私おっぱい大きいのね………って、いやいやいや。騙されるかバカ」
「ちっ」
「………よかった、私胸大きくて………」
「「いやいやいや」」
励那さん人の話聞いてますか。
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