十三夜

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ぐぎゅるるるるるるるる 「「………」」 「………真面目な話したらお腹減ったな。うん」 「アホー!神様のアホー!神様でしかもアホー!」 なにおう。 「シュウさん。なにか作って来た方がいいですか?」 「おー、頼んだ励那」 「はぁい」 「嫌いか!真面目嫌いかお前!いっつもそうやってシリアスぶち壊しにして………アンタが一番辛いんだから、そんなやせ我慢すんなー!」 「あ、励那、ついでに紅茶も頼む。血の匂いで頭が止まっちまう」 「わっかりました~」 「聞 け !」 「やだぷー」 「………っ~!」 わぁー怒ってるぅー。 「別にお前がそこまで怒るこたねーじゃん………」 「うるさい!私が誰かわかってて言ってるの!?」 めんどくせー絡み方だなぁ。 「………ユニさんじゃないんスか?」 「アンタの嫁だバカ!超バカ!バカの新境地!」 新境地……… 「むしろユニさんが罵倒の新境地に達されたと私思うの………」 「誰の所為じゃー!」 「怒るなよ………かわいくないぞ?」 まぁ怒った姿もかわいいけど。なんてノロケてみたり。 「かわいかったら怒ってる意味無いじゃん………」 「………それもそうか」 「………あぁもう………なんでわかってくれないかなぁ………」 「………お前は、遠回しに俺に泣けと言ってんのか?泣いて悲しんで苦しんで………そーゆー事を、俺に期待してるのか?」 「そっ………そんなワケ、無いじゃん………」 「………なら、お前の怒りが矛盾してる事くらい気付け」 「………でもぉ………」 「あーもーいい子だなお前は。誰に似たのかしら」 俺以外だわな、当然の如く。 「………うぅ………」 このタイミングでションボリされたらかわい過ぎなんですけどー。 「………お前の旦那は、身心共に強いのです。………それは、喜ばしい事じゃないか?」 「………うん………」 「………なら、そんなに心配するな。………大丈夫、俺みたいな良い男は死なないように、この世界は出来てるからさw」 「………自分で言うの………?」 「俺より良い男なんて存在しません」 断言しちゃう。 「………まぁ、同意だけど………」 「なにせ嫁が世界一だからなぁ」 「ぅ////」 神流(卵)の前で何やってんだろうねこの人達。
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