十四夜

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「神流さん励那さん天使化おめでとう&緋沙直兎内定おめでとう&皆これから頑張るぞ記念!」 「やってまいりました!」 テンション高い神様&ユニ。 青い空。 青い海。 白い砂浜。 あと、美人。 「「海だー!!」」 バカンスに来ました。 「「寒いわぼけー!!」」 「そりゃ冬ですからねぇ………」 「違うんだよう!違うんだよう!俺はもっと、こう、水着美女をですね!?」 「海の家ー!海水浴ー!スイカ割りー!////」 ユニの嘆きはかわいいなぁ。 それに対して……… 「うぅ………励那ぁ………世界が俺に冷たい………////」 「冷たいのは海ですけどね………」 誰がうまい事言えと。 「温泉旅館に宿泊する事になっているので、なんでしたら温泉で水着とか………」 「そんな事してなんになる!?////」 「「「………えーと………」」」 お祝いされるべき三人はガン無視。 「………いや、待てよ………?神威を使えばここら一帯を常夏にする程度………」 「! それだ!火炎放射機持ってくる!」 「「「ダメーっ!!////」」」 ダメだそうです。 「はいそんなワケでー」 場所は変わって旅館の一室。 広い。広いぞ。 「久々の畳部屋に若干テンション上がり気味の神様ですがー………緋沙。あと天使諸君。俺があげた指輪はつけてくれてるかしら?」 「ぁ………はい」 「ちゃんとつけてますよー」 「もらってからは毎日欠かさずに、左手の薬指にはめてます」 「ユニさん」 「もちろん常備よー」 「ん。ならお前ら、ソレ絶対に外すなよ?あと『笑ったらだいぶビリッとくるから』そこんとこよろしく」 「「「な゙っ!?////」」」 「?」 ただ一人わかってない緋沙。 「ではスタートです」 「ちょ、待っ、だめ、え、ヤダ、待ってくださ、待って………待ってええええ!!////」 「じ………じょーだんですってば………あはは………あはははは………」 ナイフやら包丁やらNATO弾やらがいっぱい飛んできた。 順に、神流、励那、ユニ。 後ろの壁にしこたま刺さってらっしゃる。 「ッ!~ッ!////」 俺を守ろうとする緋沙。 「な、なななっ………いきなりなにするんですかぁっ!////」 「緋沙さんは知らないんです………あの地獄のような出来事を………!」 「地獄だなんて、そんな………皆笑ってたじゃないの」 「笑いにリスクがある事自体おかしいんですっ!////」 それもそうね。
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