十四夜

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「あはははw」 けらけらと笑う緋沙。 「あー………こうやって見ると、確かに面白いですなぁ………」 「二度とやりたくは無いけどねー………」 苦笑いしながらビデオを見る菫奈と励那。 ビデオ録っといて良かった。 「儚、よく鞄の中に入ったよねー」 「………案外、簡単」 香留菜と儚。 「へー………で、癒治は何してんの?」 「………宿題だよ。この歳で………神様からのな」 「ふーん………………ぅゎ、ミミズ文字………」 「大半は文字じゃない。魔術と機械の相互回路を図に表した物だ」 「???」 わかるワケ無いわな。 で、問題を出した神様は。 「………すげー、意外」 「まぁ、職が職ですので、多少は………」 志那とチャンバラしてた。 「お前………俺の訓練無しでここまで………」 ちょっと前までの神那並だぞ。 「あくまで神那はパイロットとして直兎になったんですしね………元々、生身での戦闘は私の方が強かったんですよ?」 「だろうな、この実力だと………あーもーうっとーしー!手数多いぞお前!」 「忍者が一撃必中とは限りませんて」 忍者刀とクナイで怒涛の連撃。 「ただ、私の魔法はあんまり派手な物じゃないですからね。あくまで、この身ひとつでの戦いのプロ。ってだけですよ?それに、シュウ様はそんな私を足だけで………」 「両足使わせてるんだから上等。どうだ?お前、神那と神流の教師役にならんか?」 「私の仕事はシュウ様の隠密。シュウ様から離れるワケにはいきませんて」 「んー………なら、俺が監視役として近くに居れば?」 「まぁ、考えなくはないですけど………」 「なら頼む。俺も最近、色々と入り用になってきたからなぁ………」 癒治に出した宿題もその一部。 「だったら、私は魔法でも習おっかなー………」 「………あー………なぁ、志那?」 「はい?」 「………転職、考えないか?」 「………直兎を!?」 「いやいや、隠密をだよ」 「………やめて………どうなるんです?」 「正直、俺に護衛が必要だと思うか?」 「………ぜんぜん」 超強いし。 「だろ?」 「………となると?」 「神那はパイロット業に集中。で、お前は騎士として働け」 「………騎士………?」 隠密から一転、一気に表舞台に。 「ほら、神那って剣術指導とかやってんじゃん?学校で………」 「あー………確かに、兼任してますねぇ………」 「それを、お前に頼みたい」 「………私が………」
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