第一夜

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「あ………」 忘れるワケがない、その銀髪 「すみません………香留菜が乱暴してしまって………」 「え?あ………その………」 とりあえず自体を把握したい 「あ………自己紹介が遅れました………私、シュウ様の直兎(ちょくど)を務めさせていただきます、神流(かんな)と申します」 「………は?」 もおほんといみがわからない 「………とりあえず」 ………そのウサ耳、何? 「?………どうされました?」 「や………耳………」 「………すっ、すいません!私とした事が、シュウ様の事情も知らずに一人で先走ってしまって………!」 「い、いや、いんだけど………え、と………その………神流さん?だっけ?」 「そっ、そんな!私の事など、神流で十分でございます!」 うえぇ………? 「い、いや………そんなワケにもいかないっしょ………」 「いえ!私はシュウ様に遣える身ですのでッ!」 「それだよ!それ!遣えるって何さ!?つかここは何処!?君誰!?」 全てにおいて不明瞭 「それは………どこから説明いたしましょう………」 「なんでもいい、ともかく自体を把握したいんだよ………」 「えぇ、では、まずここが何処か、という話ですが………」 「あぁ、こんな高い建物、地元には無いハズだが」 「えぇ………ここは、地球ではないので」 「………あ?………まさか、ここは月で、このウサ耳は兎の印だぴょん、とか言うつもりじゃなかろうな?」 「………ぴょん、をお付けした方が良いのなら、そのように致しますが………?」 「(゚Д゚)」 「さすがシュウ様です、私の言いたい事の要点のみを簡潔にまとめられておられます」 「………ちょ」 「理解に苦しむのも無理はありません、ですので、今は頭に詰め込むだけにしておいてくださいませ」 「………はぁ」 「ときにシュウ様、竹取物語、というのを、ご存知でしょうか?」 「あぁ………まぁ、中学で」 「もし、その話が実話だとしたら、どうしますか?」 「………光る竹は、3段ロケットだとでも?」 「………さすがシュウ様です、そこまでお見通しだとは、感服の極みでございます」 「………ま、じでー………?」 なんかもういろいろと………
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