第二章 幼馴染のアイツ・・・

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何とか登って、猫の居る枝まで辿り着いた。 幸い枝は太く、私が乗ったぐらいじゃ折れないだろう。 下を見ると佳織が不安な顔をしている。 私はそんな佳織に大丈夫と笑顔を見せた後、 枝に足を踏み入れた。 猫はこっちを見ながら震えている。 急な来訪者に驚いているみたいだ。 私は猫が怖がらないようにゆっくり近づいて行ったが、驚いた猫が足を滑らして枝から落ちてしまった。 「ダメ!?」 「美尋ぉ!!!!」 反射的に枝から飛んで猫を抱きかかえた。 しかしこのままじゃ地面に叩き付けられるだろう。 「(これ死ぬわね・・・思えば平凡な人生だった・・・あぁ~あ)」 とか冷静に考えながら目を瞑った。 ガシ!!
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