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何とか登って、猫の居る枝まで辿り着いた。
幸い枝は太く、私が乗ったぐらいじゃ折れないだろう。
下を見ると佳織が不安な顔をしている。
私はそんな佳織に大丈夫と笑顔を見せた後、
枝に足を踏み入れた。
猫はこっちを見ながら震えている。
急な来訪者に驚いているみたいだ。
私は猫が怖がらないようにゆっくり近づいて行ったが、驚いた猫が足を滑らして枝から落ちてしまった。
「ダメ!?」
「美尋ぉ!!!!」
反射的に枝から飛んで猫を抱きかかえた。
しかしこのままじゃ地面に叩き付けられるだろう。
「(これ死ぬわね・・・思えば平凡な人生だった・・・あぁ~あ)」
とか冷静に考えながら目を瞑った。
ガシ!!
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