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取りあえず深く考えない事にし、隣で無視されていることに猛烈に講義している佳織を華麗にスルーした私はさっさと学校に行くことにした。
考え事したからだろうか・・・ボ~っとしていた私は後ろからあせって走ってくる男の人にぶつかって道路に投げ出されてしまった。
普段なら避けられたのに・・・
お約束の如く車が私に接近してくる。
「美尋!!」
「あぶない!!!」
佳織の声と共にどこかで聴いた事のある声が響いた。
その瞬間わたしはその男の人に抱きかかえられて、間一髪助かった。
「ふ~~まさに紙一重だった・・・・あぁ~ほんとよかった。」
その人は私を抱きかかえたまま安堵のため息をしていた。
その見覚えのある顔は寝不足の原因・・・・黒木先生だった・・
「先・・・生・・・・?」
わ、私先生に抱きかかえられちゃってるよ(汗
あ・・良いニオイがする・・
じゃ無くて!!お礼!お礼いわなきゃ!!
「あ、あの・・ありがとう御座います!」
「いえ、大事にならなくてホントに良かったです。」
先生は笑顔で良いながら私を起こしてくれた。
「美尋~!!!」
叫び声と共に飛びついてきた佳織に再び押し倒されたけどね・・・・
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