†第二章†

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居候先の遊園地にある、自室のベッドの上でゴロゴロしていた俺は、朝の時間帯になって直ぐに、アリスに会いたくなった。 考えてみれば、ここのところアリスに会っていない。 会わなくなる前は、毎時間帯アリスに会いに行き、アリスの顔を見ていただけに会いたくて堪らない。 ―…ってゆーか、会いに行けなかったんだよな……。 アリスの事が好きすぎて。 だから、アリスを避けるような真似をしてしまった。 本当はそんな事をしたくは無かったのだけれど、しなきゃならない事情があったのだ。 「アリスに嫌われていなきゃ良いんだけどな……」 ハァ~と、溜め息をつく。 ―…嫌われていたら、どうしよう……。 そんな嫌な考えが、頭の中でグルグルと回る。 目を閉じると、笑顔のアリスが『ボリスなんか嫌いよ』と告げる光景が脳裏に浮かび、余りに恐ろしい考えに俺は頭をブンブンと振った。 ―…もしアリスに嫌われていたら、俺マジで立ち直れないかもしれない……。 こんな事を考えてしまうなら、暫くの間会えなくなるって伝えておけばよかったかも。 だけど、今更そう思っても後の祭り。 後悔先に立たず、だ。
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