†第二章†

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何度か俺の部屋に引っ越してきなよと、アリスに言ったけれど承諾は得られなかった。 唯一の救いは、時計屋さんは仕事好きで、アリスにはそんなに関心がないみたいらしく、殆どアリスと一緒の時間を過ごさないってコトだ。 ―……一緒の時間を過ごされても困るけどね。 だからそんなに気にしなくても平気かもしれないけれど、ここ最近はアリスに会えなかったから、とても心配だ。 時計屋さんがアリスを好きにならないって保証はないのだから。 ―…早く時計塔に行かないと…。 不安を追い払うように頭を振り、歩き出す。
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